蔑まれる覚えはありません

にしても帰宅遅い。「そーね」きっと浮気、間違いねーわ!「時期尚早じゃ?」

時期って、貴方ねぇ、夜の12時まで戻らず、連絡一つよこさぬ状況よ?これで朝戻っても、浮気じゃーと言うつもり?能天気過ぎ。

「私、彼を信じてる」あー嫌だわ、無理。自分にゃ真似出来ぬ。「流石、第二夫人。気の短い事」む、数字は関係ありませんわ。

「そう?私が正妻ですもの。側室はお控え下されば」側室?ちょっと待ちや。そりゃ私は二人目よ?けど側室など、蔑まれる覚えはありません。

「あら、全然余裕も見えず、正妻と見えず、つい失礼を」くっ大体、女房を複数持つ夫が悪りぃわ!私は悪くありません。

「じゃ出てけばよろしいのでは?」出来たらやっとる!くっ、何でこー嫌みな姑と、同居する訳?「姑?随分口が悪う事で」、喧嘩止まらんよぉ。

「はぁ、まったく。彼さえおれば、この様な方と同席せず、済みますのに」一言余計。